あべ裕美子のかけ歩き

日本共産党・あべ裕美子福島県議の活動報告です

やっちゃん家の蓮の花、濃いピンク色で咲きました。

 花の手入れが上手なやっちゃん家の蓮の花、今年は色の濃い花が咲きました。

 今年の自治体学校の現地分科会に参加した20代と思える男性は一面にひろがる蓮の畑を見て、これがレンコンの畑であることを初めて知ったと驚きの声をあげていました。蓮の花とレンコンがようやくつながったようです。

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安全・安心の保障、コメの全袋検査は継続をー福島県農民運動連合会県への申し入れ

 原発事故によって放射能汚染となった福島県の農産物の安全確認は放射性物質の検査・測定です。福島県は主要な農産物コメの全袋検査を平成24年度から実施してきました。測っているからこそ、安全であることに胸を張れます。いわぶち友参議院議員とJA福島中央会に伺った時も「全袋検査があるから扱ってもらえる。期限を決めずに継続してほしい」と要望されました。

 7月31日(月)に行われた福島県農民運動連合会の玄米全袋検査継続の申し入れに対して県は「これまで毎年、継続を要望してきたが、全量全袋検査を今後も継続すべきかどうかについて、フラットな立場で関係者の意見を聞く協議会を開始した」と答弁しました。しかも、協議会は非公開です。27日に行われた岩手・宮城・福島三県代表の政府交渉では農林水産省担当者が「検査の継続は風評被害につながる」と答弁し、抗議の声が相次ぎ、検査継続については県の判断を尊重すると回答しました。

 「県は米の安全・安心を確保してきた全袋検査の取り組みに確信をもって継続する立場にしっかり立ってほしい」「協議会は公開とし、議事録も公開を」その他、東京電力川村新会長の「原子力なしではこの語やっていけないことを示すのが大事」などの問題発言への抗議など原発被害関連8項目、県内農業振興6項目の要望を行いました。

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牧草地のミネラルバランスの回復を、死亡牛多発はマグネシウム欠乏の土壌の状況の影響があるのでは?

 7月29日(土)佐藤きよじ伊達市議と相馬市の村松牧場に伺いました。東京農大の信岡教授と懇談することができました。定期的に学生さんを伴って、牧場の土壌採取を行い、牛の死亡牛多発の原因と対応について調査し、農家を励ましています。除染やカリ散布でミネラルバランスを崩してしまった土壌をどのように回復させるのか、マグネシウムとカルシウム、苦土石灰を散布しています。苦土石灰の散布は県の営農再開支援事業の牧草の品質生産性回復対策事業が活用できます。K牧場の土壌はさほどカリが高くはないのになぜ死亡牛が最も多いのか、どこが問題なのかがわからなかったが、今回の結果を見るとマグネシウムが非常に少ない、ここが問題なのではないかと推測される。土壌も粘土質ではなく真砂土でマグネシウムをとらえておくことができないのではないかという推測でした。

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高校生・青年の修学・進路保障、震災からの復興対策を求める福島県要請を実施

 7月26日(水)毎年行われてきた教組共闘北海道・東北ブロックの要請行動が行われ、私も同席しました。福島県から「高校生・青年の修学・進路保障、震災からの復興対策を求める要請書への回答をもらい、話し合いを行いましたが、約50分の時間はあっという間で消化不良の感がしました。

 教育にお金がかかりすぎる。お金がないために学ぶことをあきらめる生徒をなくすための支援策が求められています。昨年度から実施された「福島県の未来を担う産業人材確保のための奨学金変換支援事業」は50人枠で、実際の利用者は19人だったそうです。初年度で、周知徹底が不十分であったとのことですが、福島県を日本一子どもを生み、育てやすい県にするとの本気度が問われます。

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世界初の農業協同組合を作った大原幽学の合理的な考え方に感心

 現地分科会最後の訪問地は幕末の農村指導者、世界で最初に農業協同組合「先祖株組合」を作った大原幽学の遺跡でした。

 幽学は尾張藩の家臣の二男として生まれたとの説があります。18歳の時に武道の師を殺め、勘当され、放浪の身となり、はじめは武芸、のちに知人から占いを教わり、易占、観相、講説などで流浪の生活をし、その後、神道儒教仏教を一体とする独自の「性学」を開いた。その後、干潟八万石にあった長部村(現在の旭市、長部、ながべ)に招かれ農業振興に努力。

 稲を同間隔で植える方法(現在の手法)や耕地整理や1カ所に固まっていた集落を2軒づつ、田んぼの周りに移動して、2軒が協力して農作業を行うことや、物品を共同購入して安く買うことや前の晩に家族が翌日の作業の打ち合わせ、相談を行うこと、子どもの教育、しつけのために、一定年数を子どもを交換する制度などを提案実施した。

 その教えを乞う人が増えてきて、「改心桜」という教習所を建設するなど活動が目立ってきたことが反感を買い、農民の行き来を怪しまれ、勘定奉行に取り調べられる。押し込め百日と改心桜の棄却、先祖株組合の解散を言い渡される。5年に及ぶ訴訟の疲労と性学を学んだはずの村の荒廃を嘆き、62歳で墓地で切腹

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 大原幽学記念館で

実り多かった現地分科会、トウモロコシの実の数と髭の数が同じことを初めて知りました。

 先駆的な歴史と食文化をめぐる現地分科会は大変興味あるものとなりました。

最初に訪問したのは日本の女流画家の先覚者 であり、最初のイコン(聖画)制作者「山下りん」が描いたイコン画(県指定文化財)10面が所蔵されているロシア正教の教会を尋ねました。ロシア正教に触れるのは全く初めてのことで、日本では北海道函館から始まり、北海道、東北に信者が多く、福島県では白河市に教会があることも知りました。十字架の姿の違いなど初めて知ることばかりです。

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 次に尋ねたところは多古市の旬の味産直センターの「しんのみくうかん」でした。十数年前に県議会農林水産委員会の県外調査で行き、東京の学校給食とつながっている安全な食材を提供している産直センターやパートの奥さんたちが耕作放棄地を耕して仕事をしたほうが経済的にもよいと農業についている話など大変関心を持ちましたが、そこが今どうなっているのかをぜひ見たかった所でした。見事に、さらなる展開をしていました。「しんのみくうかん」は農業体験もでき、ピザがまでピザを焼いたり、陶芸教室体験や新鮮野菜を使った農家レストランなど広がりができていました。大型の牛舎を利用しており、太陽光発電も1口5万円の出資金を募り、毎年5千円分の農産物を10年間送ることにしているそうです。集団の知恵と工夫が生かされていると感心してみてきました。

 

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みんなが先生、みんなが生徒ー第59回自治体学校IN千葉

 7月22日(土)から24日(月)の日程で第59回自治体学校が千葉市青葉の森公園芸術文化ホールを会場に開かれました。初日は住民参加で輝く自治体をと記念シンポジウムが行われました。

 岡田知弘京都大学大学院教授が憲法地方自治が戦後最大の危機に立たされている情勢の中、ひとり一人の基本的人権と福祉の向上を目指す対抗軸と住民自治の構築の必要性を語りました。安倍政権による平和的生存権の侵害に対し多くの人々が反発を強めるなか市民連合を主軸にした立憲主義擁護の幅広い対抗軸の形成の必要性を述べました。渡辺治一橋大学教授は東京都議選の結果をどう見るか、安倍改憲の狙いと私たちの課題について語り、共同を強めて戦争法廃止、護憲と福祉の連合政権を、共同をめぐってはジグザグがあるが観客になってはならない。主人公にと今日の課題を語りました。中山徹大阪自治体問題研究所理事長は開発型自治体の典型・大阪維新政治について語りました。

 夜の「ちばの地酒を楽しむ交流会」にも参加しました。愛知県名古屋緑区の方や宮城県山本町、栗原町の議員さんとも交流になりました。会場になったところが昭和2年に銀行として建造されたネオ・ルネサンス様式の建築で現存する数少ない歴史的建造物として千葉市文化財に指定されている千葉市美術館さや堂ホールというところでした。地元の千葉市中央地区商店街協議会の協力で実現できたそうです。

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