6月3日投票で行われた二本松市議会選挙は定数26から4削減の22定数に23人立候補の誰が落ちてもおかしくない少数大激戦でした。
定数削減で、これまでにない得票が必要になったもとで「○○さんは大丈夫」「○○さんは厳しいのでは」と大丈夫論と悲観論が意図的に流されるなど厳しい選挙戦となりました。これまでにない多数の街頭宣伝や政策チラシ、声の全戸訪問などで安倍政権に真正面から対決し、市民の暮らしと命を守る政治を訴え抜き、攻勢的な戦いで勝ち抜きました。日本共産党は引き続き、三人の現職を確保しました。
6月2日(土)日本共産党の元高郷町町議の佐藤常子さんと会津地区委員会の案内で、喜多方市高郷町揚津地区の地滑り現場の調査を行いました。前日の県の担当者の説明では367号線が通行止めになっていて、現場に行くのは難しいかもしれないとのことでしたが、現地をよく知る佐藤常子さんの案内で、遠回りをして、現場につくことができました。途中、阿賀川の対岸では国土交通省の方たちがボウリング調査の準備をしていました。
避難勧告を受けた上野さんは市営住宅に避難されていると伺っていましたが、ちょうどご夫婦や親せきの方たちが自宅におられて、話を聞くことができました。
今年は例年になく、大雪で軒下まで雪が降り積もり、雪の壁に囲まれ、除雪機も効かなくなるほどだったそうです。雪解けは一気に溶けたそうです。何かこんなことも影響があるのではないのかと上野さんは語っていました。
上野さんのそばの道路が1M以上、2Mあるかと思えるほど段差ができていて、道路に亀裂が何本も入り、ブルーシートで覆われていました。家の中にも亀裂が入っているとのことでした。上野さん宅の庭から遠くに確認できる田んぼの段差も大きなものでした。他にも地滑りの範囲は広範囲で、まだ動きが止まらず、これから先がどうなっていくのかがとても不安で、何もする気になれないと語っておられました。
傾いている鉄塔は電線を外し、家のすぐそばにある鉄塔から解体が始まっていました。
原発事故の避難者の方たちが盗難の被害にあいましたが、上野さんのところも、全く知らない人が家をのぞきにきたりしているので、防犯対策をお願いしたとのことでした。困った目にあっている人に更にひどいことをする全く情けない世の中だと思います。
当日は畠副知事が朝8時ころに現地調査を行いましたが、私たちはそのあとに現地に行きました。
5月28日(月)日本共産党県議団が教育長に自衛隊の教育介入「南極の氷体験校募集」に抗議し、市町村教育委員会あて文書の撤回を求める申し入れを行いました。
自衛隊福島地方協力本部が、自衛隊に対する理解と認識を深める目的で、5月17日
応募した小中学校に海上自衛隊砕氷艦「しらせ」が持ち帰った南極氷を元「しらせ」の乗組員が開設するという授業内容です。県教育委員会は、5月23日(土)市町村教育委員会に周知する依頼文書を送付しました。子ども受けする教材を使って、義務教育課程に自衛隊がかかわってくることは、自衛隊の教育介入であり重大問題です。
日本の自衛隊は集団的自衛権も行使する実力部隊にされており、イラク派兵時の日報隠ぺい問題など、シベリアンコントロールが問題視されているだけに慎重な対応が求められています。自衛隊と学校が連携強化することは戦前と同じ発想とと言わねばなりません。県教育委員会は市町村あて文書を撤回すべきです。
5月24日(木)県北振興局と県北方部の県議との懇談が行われました。
5月17日付で自衛隊福島地方協力本部長名で福島県教育庁義務教育課長宛てに「総合的な学習の時間の支援について」との依頼文書が届きました。
目的は南極の氷を使用した、総合的な学習の時間の支援を実施し、小・中学生の健全育成に寄与するとともに、自衛隊に対する理解と認識を深めるとされています。自衛隊が海上自衛隊砕氷艦「しらせ」が持ち帰った南極の氷を使って学校の授業をやる必然性は全くありません。「子ども受けする」教材を使って学校の授業に自衛隊が
関わってくることは、学校の教育課程とは別の目的があるからで、教育委員会が、無批判にそれを現場に下ろしてくることは重大です。 日本学術会議は直接軍事に関係のない研究でも、「軍部の予算」を使って行う研究には応じない方針を打ち出しています。憲法9条に自衛隊を書き込むことを許すかどうか日本にとって重大な問題が問われている時です。日本共産党県議団は県に中止を求めます。
5月25日(金)6月県議会に向けての政調会が開かれました。6月県議会も課題山積です。