あべ裕美子のかけ歩き

日本共産党・あべ裕美子福島県議の活動報告です

ふくしまからはじめよう。3.11から1年が過ぎました。

 1年前の3月11日、千年に一度といわれる地震津波、そしてふくしまは続いて原発事故、今まで経験したことのない困難に直面しました。避難されてきた方たちへの支援や放射能についての学習会、被害の賠償と無我夢中で過ごしてきたこの1年でした。放射能汚染によって重大な被害をこうむりました。この先暮らしを生業をどう復興させていくのか。避難している人たちが戻ってこれる福島をどう取り戻すのか。課題は山積です。まず、原発事故が人々の人生を狂わせ、どんなに重大な被害をもたらしたか。原発ノーの思いを現地から、ふくしまから発信していかなければならないと思います。事故から1年の区切りに立って思うのはまずそのことです。復興への道のりは遠いけれど私たちは立ち向かう。その決意を改めてかみしめています。夫は大学時代の友人に呼ばれて京都へ出かけました。準備していった資料を駆使して参加者の皆さんへ思いが伝わっただろうか。その話を楽しみにしています。長男は今、アメリカに行って学んでいますが、「原発問題」で話をすることで準備をしていたようです。長女は沖縄にいますがきょうはコンサートを開いたようです。私は福島市こむこむでひらかれた「ふくしま復興の誓い」に出席しました。郡山開成山公園で開かれる「原発いらない!福島県民大集会」に保原公民館前からバスで参加する皆さんにご挨拶をしてから、別行動でした。宮本しづえ県議、紙智子参議院議員も一緒に出席しました。

 原発に頼らない福島を復興させよう! ふくしまからはじめよう!

 東日本大震災原発事故から1年、全国各地で様々な集会が開かれました。

 郡山開成山公園で開かれた「原発いらない、福島県民大集会」には全国から1万6千人が参加。私は県主催の東日本大震災犠牲者追悼式とふくしま復興の誓い2012シンポジウムに出席しました。テーマは「未来につなげる、うつくしま~誇りあるふるさと再生の実現に向けて」。

 玄侑宗久さんの基調講演に続いて行われたパネルデスカッションは福島大学名誉教授の鈴木浩教授をコーデネーターに行われました。青森大学教授・ジャーナリストの見城美恵子さんは放射能測定機に小さな手を載せているふくしまの子どもの写真を見て、その姿に思いを寄せて「未来を守るからね。大丈夫だからね」と呼びかける話をされました。玄侑さんは中間貯蔵施設が30年もかかるのでは具体的に見えてこない。どこもきまらないのでは、知事どうなのでしょう。と切り込んで知事に聞く場面もありましたが知事の明快な返答はありませんでした。復興計画を作るのに忙しくて現場に行けないというのは逆立ちではないでしょうか。玄侑さんからは現場の実情がつかめてこそ的確な対応ができるのでは?など率直な発言が続きました。安全と安心の違いがあるのではないか。牛乳を測って、安心を確認して飲む。逃げるだけではなく、そうあればいいのでは?などの意見も出されました。このような論議を聞きながら思いました。放射能汚染はまだほとんど未経験に近い・チェルノブイリの経験はあるけれど、低被曝の影響はどういう結果になるのかもわかりません。実証が積み重ねられて初めて何が安全かがわかるけれど、安全が確認されても安心に直結しない。放射能の状況を測りながら、対応していくことだと思います。必要と思えることはすべてやる。そのことが福島には問われていると改めて決意をした3月11日でした。