あべ裕美子のかけ歩き

日本共産党・あべ裕美子福島県議の活動報告です

原発は人災、長くなると思うが戦い抜くー浪江町馬場町長語る

 3月24日(土)福島県復興共同センターの総会が二本松福祉センターで開かれました。大震災・原発事故から1年が過ぎてこれまでの各分野での取り組みの交流を行い、今後の活動方針を確認しました。浪江町馬場町長の記念公演も行われました。原発事故後8月25日から二本松市の廃校を借りて浪江小学校、中学校の授業が行われてきました。先日9名の卒業式が行われたそうです。いつもなら6つの小学校で約200名の卒業生を送る卒業式、学校の校歌を作ったときのことが思い出され、卒業式の式辞で涙ながらに「子どもたちがみんなばらばらにされてしまい、このように不自由な状況にさせてしまった。われわれ大人の責任だ」ということを謝罪したそうです。馬場町長のこの態度こそ、今私たちが子どもたちに示さなければならない態度ではないかと思いました。そこからしか次の力は出てこないのではないかと思います。原発の事故のために毎日の普通の暮らしができなくなってしまった。スピーデイの公開がなかったために放射能の高いところに非難してしまった。事故から2ヶ月も過ぎた5月20日にそのことがはっきりした。福島県はコンピューターからスピーデイの膨大な記録を消してしまった。コンピューターの解析がわからなかったという。申し訳なかったのただひとことだけ。あまりにもおそまつ。あきれる。二年目に向かって、区域の見直し、双葉郡への中間貯蔵施設の問題もある。新たな展開が必要とされている。私たちの要求は賠償、健康管理、ライフライン、生活支援。国はどう考えているのか。3.11前に戻してくれ。涙ながらの町長の訴えは身につまされるものでした。事故後2ヶ月間、職員と一緒に雑魚寝をしてがんばってきた町長。時間はかかると思うけれど、宇都宮弁護士と一緒に闘って生きたいと話を結びました。町民の皆さんのさまざまな思いを受け止めてとても苦しい状況であろうと思いますが私たちも一緒に原発に頼らない福島復興に向けて手をつないで行きます。

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