あべ裕美子のかけ歩き

日本共産党・あべ裕美子福島県議の活動報告です

原発事故から2年半、私のメッセージ

 原発事故を体験して実感することは社会のありよう、社会の大本が安心して生きることができる社会にしないと、人々の努力が一瞬にして壊されてしまうということです。

 原発事故の被害はあまりにも甚大です。先祖代々築きあげてきたもの、夢も希望も人生も、ふるさとも奪われてしまいました。家族はバラバラにされました。失意の中で自ら命を絶ってしまった方たちもいます。除染、賠償、健康管理、長期にわたる対応が求められます。廃炉まで何十年もかかります。

 福島県は曲がりなりにも、10基の原発をすべて廃炉にして、原発に頼らない復興を目指すことで、党派を超えて、一致しています。しかし、東京電力も国も10基廃炉は明確にしていません。

 今、原発の汚染水問題は、深刻な非常事態です。安倍総理は世界に向かって「汚染水は0.3キロ平方メートル以内にブロックされている。放射能は完全にコントロールされている」と明言しました。一日も早く、明言したとおりに実行していただきたい。

 原発事故で見えてきたもう一つのことは「この社会は原発対応のように、何事も企業の利益最優先の社会だということです」原発の使用済み燃料の処理の方法がまだ明らかにされていないのに原発を動かす無責任さ。このような不安な世の中から、安心できる世の中にすることが福島の悲劇を繰り返さない道だと思います。そしてそれは障害のある人たちが安心して生きていける社会、障害のあるなしにかかわらず共に生きる社会にすることと同じ道だと思います。