あべ裕美子のかけ歩き

日本共産党・あべ裕美子福島県議の活動報告です

暮らし守るふくしま復興へ、課題は山積ー総務常任委員会県内視察

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5月26日から28日までの三日間、総務常任委員会の県内調査が行われました。南地方振興局、JR只見線・第六只見川橋梁、奥会津五町村活性化協議会、会津地方振興局、公立大学法人会津大学、いわき地方振興局、いわき市私立幼稚園協会・学校法人志向学園かなや幼稚園、田村市役所と南会津、いわき地方の視察を行いました。

 自然豊かな南会津、奥会津には懐かしい日本の原風景があるといわれます。この奥会津地域にとって必要不可欠な生活路線、そして本県が誇る観光資源である只見線が豪雨によって、橋梁流失など甚大な被害を受けてから8月で丸三年になろうとしています。ゆる鉄キャンペーンなど全線開通に向けて色々な取り組みがなされていますが、全線開通の見通しが立っていません。このまま路線廃止にされてしまえば過疎がもっと進んでしまうのではないかと危惧されます。85億かかるといわれる建設費用と乗車率をどうすればあげることができるのか、重要な局面です。乗車率を引き上げるための地域の本気の取り組みと同時に、豊かに存在している自然の恵みを生かした観光資源の有効活用など、全線開通によって展望を開くことができるのではと思います。

 会津大学の広いキャンパスを見るのは初めてです。県内の面接枠は20%、福島県人は約40%、その他は全国各地から入学しているとのことでした。

 原発事故から復興へ向けての取り組みも、仮設住宅の物干し場の設置や津波で流された神楽を再現するなど多面的な取り組みをされていることを改めて認識しました。

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 いわき市のかなや幼稚園の建物は木材の本物をふんだんに使って、トイレのドアも手を挟まないように工夫したり、元気に走り回れるような設計にしたりと工夫がいっぱいの斬新な建物でした。子どもたちにいいものを与える、お金の心配がなければいいものが作れる、そんな感想を持ちました。

 4月1日から避難解除された田村市について、焼却施設の建設問題など前もって聞くべき点を整理しておくべきだったと思いました。