あべ裕美子のかけ歩き

日本共産党・あべ裕美子福島県議の活動報告です

福島県老人福祉施設の介護職員が不足しています。

 9月9日(火)に行われた福島復興支援フォーラムは東日本大震災時に楢葉町で「デイサービスセンターゆずのさと」を設立して、責任者を務めていた高木健さんの話でした。原発事故時の具体的な避難の状況はとても生々しい話でした。ガソリンの調達、施設の利用者や職員の方たちと、友人を頼っての避難。千葉県の友人のところで快く引き受けてもらった話や温かい食事を食べることができたことなど、災害時にどんなことが必要かを考えさせられるものでした。社会福祉法人福島県社会福祉協議会老人福祉施設協議会が災害時施設相互応援協定締結式を行いましたが、他県にもまたがる広域の連携も必要だと思いました。

 施設の再開に向けて、介護職員が不足していることが大きな問題であることが明確でした。若い職員の方や子どもが幼い職員の方、妊娠中の職員の方たちは避難後、職場に戻るのは難しい状況にあることもわかりました。介護施設で働く労働者のアンケート調査では介護労働者の賃金が低いことも浮き彫りになりました。全国労働組合総連合の平成26年4月の中間報告に見ると、介護労働者の正規職員の平均賃金は月額20万7795円、全産業労働者の平均賃金月額29万7700円、賃金の格差が約9万円です。改善しなければならない大事な課題です。

 現在、全国からの応援職員の支援を受けていますが、相双地域における特養老人ホームの入所待機者数は2,208人です。入所者3人に1人の職員が必要です。介護職員の賃金補助を行うなどが必要だと思います。