あべ裕美子のかけ歩き

日本共産党・あべ裕美子福島県議の活動報告です

完全賠償を求めるシンポジウ`

 10日、伊達市民センターで開かれたシンポジウムは、最初に馬場有浪江町長が講演。全町避難が続いている浪江町の現状に触れながら、町が代理人となってADRの申し立てを行っている賠償問題に絞って話されました。原発事故によって受けた町民の塗炭の苦しみを思う気持ち、加害者の立場を逆転させるまるでモンスターのような東京電力・国と戦う怒りがひしひしと伝わってきます。

 倉林明子参議院議員もかけつけ営業損害賠償打ち切り問題での国会論戦を歯切れよくわかりやすく、紹介しました。

 後半のシンポジウムは志賀清孝さん(志賀青果会長)工藤義孝さん(副霊山のシイタケ農家)渡辺栄さん(霊山小国地区ADRのとりくみ)が原発事故によってどのような被害を受け、賠償問題にどう取り組んでいるのか、自ら体験していることをリアルに語りました。

 私は今特定非難鑑賞地点の指定を受けた伊達市でのADRの 取り組みを紹介し、「戦ってこそ道は開ける。どこに向かって戦うか、相手を間違わないように、しっかり学んでごまかされないようにすることが大事ではないか」ということを学んだことを語りました。コーディネーターを務めた鈴木弁護士は賠償なくして復興なし、町ぐるみ、地域ぐるみで取り組むことが復興の力になる。賠償があるから自立できないという自立は切り捨てだと明快に述べました。差別と分断に負けないオール福島の力で福島切り捨てを許さず、復興を目指そうという集会となりました。