あべ裕美子のかけ歩き

日本共産党・あべ裕美子福島県議の活動報告です

12月県議会閉会―県立聾学校の校名変更の話が出てからわずか2か月間、関係者が見守る中、我が会派の反対のみで採択。悔し涙がこぼれました。

 12月21日(水)12月県議会が閉会しました。今議会は我が会派の吉田英策議員の代表質問の「経済的徴兵制」の削除問題が起きました。議会運営委員会では共産党以外の会派が自民党の「削除」に賛成をし、議長預かりとなっていました。

 今日の議会運営委員会での議長説明の概要は次の通りでした。ー15日、16日の二度にわたって、「経済的徴兵制」は唐突であり、文言が議会にふさわしくないことなどで吉田議員に取り消しを求めたが、自ら取り消しは認めないので、誠に遺憾であるが、今後、言葉の取り扱いに気を付けるとのことであるので「注意」とした。

 議員の発言を取り消す場合は①本人の取り下げ、②本人が取り下げない場合は議長命令で取り消すという方法になりますが、議長の「注意」ということになりました。もし、取り消しということが出された時は①「経済的徴兵制」の題名で出版もされている②昨年8月26日国会で山本太郎議員が「経済的徴兵制」を取り上げた質問をしている③富山県議会、奈良県議会の議事録にも乗っているなど社会的にも使われている言葉であり、自由闊達に論議をする本議会の良き伝統を汚すことになりかねないことを発言しなければと思っていました。

 もう一つは県立聾学校の校名変更についてです。10月に話が出されてから、わずか2か月間、この間、同窓会やPTAなど、拙速に決めないでくれとの反対の行動が広がりました。聾との言葉には差別と闘ってきた歴史が込められており、誇りを持っている。聾の言葉を失くさないでほしいとの声で全国でも29都府県50校が何らかの形で校名に残しています。この問題では吉田県議が修正案の提出理由を述べ、神山団長の反対討論で住民合意の取り組みと県の障害児教育の姿勢の問題から取り上げました。しかし、反対は結局、日本共産党だけで、強権的なやり方で聾の言葉は消されてしまいました。このような県議会のやり方、実態に悔しい思いがこみあげ、涙が流れました。

 今議会で特筆すべきは「第二原発廃炉」が全会派一致で採択されたことです。今日の民報新聞では東電石崎副社長が第一原発廃炉の後方支援の役割で第二原発は当面は存続との考えを示したとのことですが、挑戦的だと思います。8割を超える県民世論にも背くものです。石崎氏が説明している福島第一原発で生じた汚染水を入れるタンクの組み立て作業とか放射性物質を含む土が海底から舞い上がるのを防ぐ「被覆土」の製造とか作業服の洗浄などは廃炉を明確にしてもできることではありませんか。

 宮本県議が決算の反対討論を行いました。ヤジが聞こえましたが、そうであれば、賛成討論をしっかりやるべきではないでしょうか。