あべ裕美子のかけ歩き

日本共産党・あべ裕美子福島県議の活動報告です

公共事業の予算は水害対策など身近な暮らしを守ることを優先に、「古川を考える会」結成総会

 4月2日(日)保原中央交流館で「古川を考える会」の結成総会が開かれました。

 古川は農業用水や雨水処理を行う阿武隈川に流れる一級河川です。住民の皆さんが改修促進を目指して立ち上げる会は珍しいとのことですが、7町内会が準備に加わっての立ち上げとなりました。それだけ、地域の切実な要望だと思います。住宅密集地域も通り、度重なる台風被害などで床上、床下浸水を繰り返してきました。異常気象の下で、ゲリラ的集中豪雨がいつ起きるかわからない今日、住民の財産・生命を守るための防災対策としても河川整備促進は重要な課題になっています。これは県内各地の共通する課題です。問題はそのための本気の対策、予算措置が課題にふさわしいものとなっておらず、後回しにされていることです。

 現在、橋の架け替え工事を行っている古川端橋は28年度下部工建設に9千4百万円、29年度上部工に取り組みます。橋の架け替え予算は約3億とのことです。一方、3月26日に開通した東北中央道は復興道路の位置づけになり、予算がどんどんついています。28年度251.5億円、総事業費は1980億円です。国の予算もリニア新幹線など大規模開発予算が重点で暮らしに身近な生活道路や河川整備予算は伸びず、横ばいです。予算をどこに優先的に使うのかが問われます。

 会では堤防は単なるかさ上げではなく、サイクリングロードを考えてはどうか、また、街づくりと一体の河川の在り方などはどうかなどの意見も出されました。いづれにしても地域でみんなで意見を出し合い、要望をしていくことが大切だと思います。

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