6月3日(土)福島県立学校退職教職員九条の会主催の講演会が開かれ、「科学が軍事に動員されていいのだろうか?進展する軍学共同について」池内了名古屋大学・総合研究大学院大学名誉教授が話をしました。
安倍内閣が「軍学共同」を急速に強め、防衛省の軍事研究「安全保障技術推進制度」予算を2017年度は前年度6億から110億円に18倍化しました。大学や研究機関との連携により、防衛にも応用可能な民生技術の積極的な活用に努める。と防衛力整備計画に明記されています。
このような「軍学共同」をどう見るのか、そもそもの考え方について学ぶことができました。戦後、富国強兵政策や戦争に協力したことへの反省に立って発足した日本学術会議第6回総会決議は「戦争を目的とする科学の研究には絶対従わない決意の表明」を行いました。何のために、だれのために学ぶのか根本が問われます。科学が戦争に全面協力させられた過去の再来を許すわけにはいかないとの思いが胸に迫りました。
ガンジーの言葉―人格なき学問、人間性がかけた学術にどんな意味があろうか
加藤周一の言葉ー戦争を批判するのに役立たない教養であったら、それは紙くずと同じではないのか