5月13日、川俣町の酪農家斎藤さん宅に、10tトラックで牧草ラップロールが届けられました。福島第一原発事故で苦しむ酪農家や畜産農家を支援しようと始まった、北海道の仲間からのでっかい友情便第2便です。この取り組みが北海道新聞に紹介され、この記事を見た方たちから「福島への牧草を運ぶ運賃を募金したい」「私も協力したい」と数万円、数十万円と募金が寄せられたそうです。
「我が家の3倍ぐらい大きい牧草ロールが届き、その大きさにびっくりした。大助かり、仲間の連帯感はすごい!農民連ってすごい組織だねといわれた」と斎藤さん。
乳牛30頭を飼う斎藤さんのところでは出荷先の森永乳業が3・11の地震でライフラインが壊れ、出荷停止となりました。その後の原発事故放射能汚染のために出荷停止が5月2日まで続きました。毎日、牛に牧草を食べさせ、乳を搾り、搾った乳を捨てなければなりません。収入は無くても経費はかかります。いつもなら6月末頃から食べさせる牧草の一番草が放射能汚染のために食べさせることができません。「一番草が良くできると牛の乳の出もよく、繁殖も良く、これを食べさせられないことは大変。原発事故からこの間、本当に疲れた」と語る斎藤さん。北海道からの支援は大きな励ましです。斎藤さんご夫妻はこれからも東京電力や福島県に要望をぶつけ、平和な暮らしを取り戻すために声をあげ続けます。