5月19日(月)、原発事故から3年2か月過ぎた東京電力福島第一原発を視察しました。笠井亮衆議院議員、日本共産党県議団、九州電力川内原発の地元、鹿児島県のまつざき県議、井上市議も参加しました。昨年の3月9日に日本共産党の志位委員長を先頭にした視察に参加して以来2度目の原発視察です。現場の視察は放射線量チェックから始まり、つなぎの防護服、手袋、靴下を二重にして、ビニールテープで巻き、つなぎの防護服に鼻をしっかり押さえるマスク、目の保護、ヘルメットと装備にかなりの時間がかかります。バスに乗って構内を移動します。その都度、放射線量が伝えられますが、場所によって10マイクロシーベルト、40マイクロシーベルトと高い線量が報告されます。
小野明福島第1原発所長は1から3号機はまだ高線量で機械による遠隔作業しかできないと説明しました。1年前の時は3号機のそばは1千マイクロシーベルト以上とのことで、急いで通り過ぎましたが、あの時よりは下がったといっても800マイクロシーベルトです。とても人が作業できるレベルではありません。私たちは4号機の使用済み燃料を取り出す作業現場を見、核物質を取り出すアルプスを見ましたが、アルプスはまた不具合が出て、翌日止まってしまったとの報道です。汚染水対策の凍土壁の実験も始まっていました。原発労働者が休息できる8階建てのセンターはようやく工事が始まっていました。1日6千人の労働者が被曝の危険にさらされながら働いています。現場で前面に出るという国の姿は見えず、事故収束への道はなお遠い道です。「免震重要棟」で、笠井議員は「過酷な状況の中で日夜奮闘している現場の皆さんに敬意を表します。国に対し、走力と英知を結集した対策と共に、労働者の健康管理と安全確保を求めていきます」と激励しました。