「学び・育み・支えあう社会へ」をテーマに開かれた第14回福島県男女共生のつどいは原発事故という未曾有の困難を抱えた私たちが、そこから何を学び、育み、支えあって生きていけばいいのかを考え、すでに実践している地域からの報告にたくさんのことを学ぶことができたつどいでした。
今年は国連の女子差別撤廃条約を日本が批准して30年目、アジアで初めて世界女性会議が北京を中心に開催されて20年目に当たります。
福島県男女共生センター館長で福島大学副学長・行政政策学類教授である千葉悦子さんの講演は3.11の時にどんなことが起こり、県民はどんな状況に置かれたのか、自らがどのようにして和歌山県から福島に戻ってきたかの体験をまじえながら、避難所での女性の目線で取り組んだことなどを紹介しました。東日本大震災と原発事故の複合災害が今だ多くの県民を苦しめている中で「一人一人の復興」をめざし、誰もが誇りを持って生きていける平等で平和な社会をめざす為に共に手をつなぎましょう。
地域からの報告では職場で男性も育児休暇を取り、子育てに男女ともに取り組んでいる測量設計所や障がいがあっても当たり前に生きる喜びをめざしてがんばっているアートさおりの皆さんの歌声や富岡町3.11を語る会の取り組みといずれも感動をいただきました。社会のありようが大元から問われていると思います。