先駆的な歴史と食文化をめぐる現地分科会は大変興味あるものとなりました。
最初に訪問したのは日本の女流画家の先覚者 であり、最初のイコン(聖画)制作者「山下りん」が描いたイコン画(県指定文化財)10面が所蔵されているロシア正教の教会を尋ねました。ロシア正教に触れるのは全く初めてのことで、日本では北海道函館から始まり、北海道、東北に信者が多く、福島県では白河市に教会があることも知りました。十字架の姿の違いなど初めて知ることばかりです。
次に尋ねたところは多古市の旬の味産直センターの「しんのみくうかん」でした。十数年前に県議会農林水産委員会の県外調査で行き、東京の学校給食とつながっている安全な食材を提供している産直センターやパートの奥さんたちが耕作放棄地を耕して仕事をしたほうが経済的にもよいと農業についている話など大変関心を持ちましたが、そこが今どうなっているのかをぜひ見たかった所でした。見事に、さらなる展開をしていました。「しんのみくうかん」は農業体験もでき、ピザがまでピザを焼いたり、陶芸教室体験や新鮮野菜を使った農家レストランなど広がりができていました。大型の牛舎を利用しており、太陽光発電も1口5万円の出資金を募り、毎年5千円分の農産物を10年間送ることにしているそうです。集団の知恵と工夫が生かされていると感心してみてきました。