5月9日(木)日本共産党福島県議団は第7回目の福島原発の現地調査を行いました。
避難指示がまだ解除されていない浪江町津島地域の国道114号線を東に走り、6号線を南下して富岡町の「東京電力廃炉資料館」で東京電力の職員から説明を受け、バスに乗り換え、原発の廃炉状況を視察しました。
人が住まない地域は草に覆われ、家屋が荒れ果て、田んぼだったところが柳の木の林になっていて、事故の被害の深刻さが目に飛び込んできます。除染土壌を中間貯蔵施設に運ぶ10tトラックが列になって走っていました。今年400万㎥運び込む予定とのことなので、1日約2千台走ることになります。
これまでは手袋や靴下を二重に重ね、防護マスクが付いた重装備でしたが、今回は簡易な作業服で見ることができました。放射能汚染水の処理、使用済み燃料の取り出し、核燃料デブリの取り出しなど事故収束に向けた課題は山積で、これから何年かかるかわからない原発事故の深刻さを改めて確認するものでした。排気塔の周りは外回りで最も放射染量が高く、数時間で人間が死に至る所で、がれきの撤去など遠隔操作で行われています。福島原発のこの現状を見れば、原発の再稼働などあり得ません。野党4党提案の原発ゼロ基本法案審議を求めていきましょう。
最初のころの視察は右端の装備でした
廃炉資料館で映像を見る
最後に参加者全員で意見交換