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あべ裕美子のかけ歩き

日本共産党・あべ裕美子福島県議の活動報告です

大地を受け継ぐーわたしたちが変われば、世界は変わる

 「大地を受け継ぐ」という映画は東京から来た16歳から23歳までの学生が約80分、樽川和也さんが語る原発事故からの4年間の話に耳を傾けるという珍しい手法でした。

 監督の井上純一さんは「言葉を撮るということはもっとも映画的でない行為かもしれない。しかし、言葉の向こう側にあるものが想像できるのなら、それこそが映画ではないか。彼の言葉からは、この国が抱える様々な問題が浮かび上がってきます。」と語っています。

 2011年3月24日、原発事故を受け、地元の農業団体から農作物出荷停止のファックスが届いた翌朝、須賀川市で農業を営む一人の男性が自ら命を絶ちました。息子に「お前に農業を勧めたのは、間違っていたかもしれない。」と言い残して。

 樽川さんは残された母とふたり、放射能に汚された土地で農作物を作り続けている。「福島のコメや野菜は今までの値段では売れないし、売れても黒字になることはない。それでも自死した父や先祖代々受け継いできた土地を捨てるわけにはいかないと土地を耕し、作物を育て続けている。生産者としての罪の意識。紛争解決センターでの裁判、東電からの補償金、身内からの批判・・・

 淡々と語り、作業する樽川さんの姿は静かに、強烈に国と東電の加害責任を告発している。「原発について無知すぎた」「反対すればよかった」と母も息子も語る。

 福島県には、除染物の仮置き場にされてしまった田畑や耕すことができなくなり、荒れた田畑が広がっている。

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田んぼに作られた仮置き場