あべ裕美子のかけ歩き

日本共産党・あべ裕美子福島県議の活動報告です

精神障がい当事者と家族、医療従事者みんなで学んだパネルの会、住み慣れた場所で安心して暮らせるように「ACTを福島に!」

 12月17日(土)福島市で「ACT,アクトって何?」と学ぶ会が開かれました。ACTとは精神障害を抱えた人たちが入退院を繰り返すことなく、住み慣れた場所で安心して暮らしていけるように様々な職種の専門家で構成されるチームが支援を行うことです。

 福島県立矢吹病院佐藤浩司副院長は医師の立場からこれまでの実践を踏まえて、日本の精神科医療はまだ入院中心主義であること、精神科医師にとってのアウトリーチとは何かを語りました。日本は脱施設化が遅れていてOECD諸国で精神科病床数が最も多く、OECD平均は10万人当たり68床のところ、日本は269床です。医師として地域支援を行う時の心構えは示唆に富んだものでした。患者の病状を軽快させたいと願うとき、問題より可能性を、強制ではなく選択を、病気よりはむしろ健康を見るようにする。「医者の仕事は希望を処方することだ」

 矢吹病院看護師の立場から、訪問看護ステーションなごみの取り組み、当事者の体験、家族会の発言とどれも大変勇気をもらいました。私は兄弟が統合失調症で就労支援作業所の設置にかかわってきました。主催者の丹羽教授が呼びかけた「当事者や家族の声、何がほしいのかを明確にしていくことが必要」に同感です。福島県についても発言を強めなければと思いました。

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ため池の除染、森林再生事業の視察、農林水産常任委員会現地調査

 12月16日(金)ため池の除染の現地調査を行いました。川俣町鶴沢「松沢上ため池」の除染事業(農業水利施設等保全再生事業)を視察しました。底の土を吸引して、高圧水と高圧空気で粗粒分から微細粒子を剥離する工法で、事業費約2億円とのこと。川俣町では80カ所のため池があるとのことですが、全部の除染はどうするのか。お金も期間も先がまだ見えません。

 二本松市渋川地内の放射性物質対策を含む森林再生事業を視察しました。間伐等の森林施業と路網整備を一体的に行いながら、放射性物質対策に取り組み、森林再生を図る事業です。県内37市町村がこの事業を実施しています。

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石川文洋さん(戦場カメラマン)のお話とベトナムの弦楽四重奏と日本の尺八で沖縄の歌「芭蕉布」を奏でるコラボは最高でした。ブラボー!

  12月15日(木)行われた従軍写真家石川文洋さんの話とベトナム国交響楽団弦楽四重奏団ベトナムの蓮」と尺八のコラボレーションの演奏会は参加者に深い感銘を与えました。講演会やいろいろのつどいの前段に気軽に演奏をしてもらい、選挙では私の候補者カーの運転までしてもらったさぶちゃん、橘梁盟氏、いつものようにさぶちゃんといえなくなったね。という感想も述べられましたが、弦楽四重奏と「芭蕉布」の演奏で尺八の素晴らしさが引き立って、とても素晴らしいものでした。

 ベトナム枯葉剤の影響が4代、5代にまで出ていることなどを紹介した石川文洋さんの話をもっと聞きたいとの声も聞かれました。話も演奏も両方あって、とてもよかった。

 

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吉田県議の代表質問の「経済的徴兵制」を議会議事録から削除を求める他会派

 県議会議会運営委員会で、9日の吉田県議の代表質問の時に、自民党から議事進行がかかり、議事録の提出を求めました。その後の議会運営委員会で、自民党から「経済的徴兵制」の撤回を求める発言があり、民進党公明党も賛成発言を行いました。芳田県議は子どもたちの進路の支援策について取り上げた中で「経済的徴兵制」が取りざたされていると述べました。

 私は、この質問は経済的理由で、大学進学をあきらめ、自衛隊に入隊した事実をふまえて、述べていること。その部分の全体の言葉を読み上げて、「経済的徴兵制」という言葉そのものもマスコミでも使われている言葉であって何ら問題とすることはないこと。削除は納得できない。合意はできないことを発言、何度かのやり取りで議長預かりとなりました。

 その後全国の状況を調べてみれば、富山県議会、奈良県議会で議事録にも乗っており、昨年8月26日の国会では山本太郎議員が「経済的徴兵制」を取り上げていることなどがわかりました。

県立聾学校の校名変更を関係者の合意を得ず、強引に進めようとしている問題や避難児童のいじめ問題、賠償問題、除染など切実な問題を取り上げた宮本県議の一般質問

 12月13日(火)は宮本県議が一般質問に立ちました。1、避難している児童生徒へのいじめ問題2.賠償問題3.除染について4.貧困対策 5.児童虐待対策 6.高齢者対策 7.国保広域化 8.聴覚障害者支援 9.伊達市への大型商業施設問題と具体的で切実な課題を取り上げました。再質問、再々質問と時間一杯をつかった迫力ある質問でした。急浮上した、県立聾学校の校名を「聴覚支援学校」とする問題については「保護者への事前説明がなく、校名を変えるのは納得いかない」「もっと時間をかけて検討してほしい」の声が同窓会などから上がっています。「聾という言葉は自分たちにとって誇りとするもの。その意味、差別を受けてきた歴史を知ってもらいたい」との声を踏みにじっていいのか。県議会は住民の合意に基づいて進める民主主義が問われている。関係団体の40人ぐらいの皆さんが傍聴に来られました。

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川俣町新庁舎落成式、川俣町合併60周年記念式典

 12月11日(日)川俣町の役場新庁舎落成式、町村合併60周年記念式典に出席しました。東日本大震災で役場庁舎は大きな被害を受け、役場機能を移転して、不便な中で、仕事をしてきましたが、南側にロビー吹き抜けがある明るく、立派な庁舎ができました。震災の教訓を生かし、防災の拠点となる庁舎は高減衰免震ゴム45期をそなえ、非常用自家発電設備の設置(出力200KA,72時間対応)が供えられ、総事業費約27億です。

 1町7村が昭和30年に合併し、川俣町が誕生してから60年がたちました。式典は避難生活となっている山木屋太鼓で始まりました。

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国民年金は年約4万円のカット、厚生年金は年約13万円のカットとの年金法案の国会報告に会場は騒然”えー”

 12月8日(木)伊達市身体障害者指導者研修が行われました。私は県議会代表質問を終えてから駆けつけました。6日から始まった県議会の様子など報告をしました。金子恵美衆議院議員も国会から駆けつけ、国会報告を兼ねて挨拶をしました。衆議院強行採決された年金カット法案を金子議員が報告すると会場から「えー、とんでもない」との声があがりました。懇親会の席では皆さんから「自衛隊南スーダン派遣に反対してくれ」「県議会でも頑張ってくれ」と声をかけられました。

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