10月25日、保原町中央公民館で東京電力とのあんぽ柿賠償交渉が行われました。昨年に続いて、今年も「自粛」、あんぽ柿は作れません。寒い冬に木の除染もやりました。しかし、昨年に続いて出荷自粛となってしまいました。仕事を奪われ、生きがいを奪われ、今後の見通しもありません。農家の皆さんが次々と実情を訴えました。「生柿で検出されないものが、干してあんぽ柿にすると50から60ベクレル、セシウム137が出る。風評被害は10年はあると言われる。息子と一緒にあんぽ柿で頑張っていたけれど、将来に希望を持てる農業にするにはいま、品目転換しかない。その保証をしてもらいたい」「相当因果関係が確認できずなどという意味のわからない言葉は使わないでもらいたい」「膨大な量の柿を廃棄処分にしなければならない。トンにして520トン。体育館一個分ぐらいのあなをほる。処分料を保証して欲しい」「交通事故で言えば、東電の保証は休業補償分のみではないか。壊れた車の保証や慰謝料などは全く保証されていない。」正面に並んだ東京電力の社員の方々は「本社に持ち帰って検討してもらい、後で連絡します。」を繰り返した。個別の対応も含めて返答を待つことになった。
奪われたふるさとを取り戻す戦いはまだまだこれからの長い戦いだ。この現状を国の皆さんはどう見ているのか。それでもなお原発にしがみつくのか。原発は止めるべき!