7月6日(日)午前10時からオープニングイベントが開かれました。くぼたちくのみなさんはアジサイの枝払いや下草刈りなど日ごろから手入れをして祭りの準備をしています。伝統の芸能の掘り起こしや原発事故後、草餅に代わる春菊餅をつくりはじめたり、力を合わせて地域おこしに取り組んでいます。今年もあんこときなこの春菊餅を食べました。今年は会場に早く着いたのでゆっくり会場でアジサイを眺めながら開会を待ちました。待ちました。カメラを抱えたおじさんがそばに来て、語り始めました。「原発で殺されてしまったよ。」最初、その意味が分かりませんでした。「春日部にいる息子家族がここの田舎に帰ってくる予定だったんだよ。ところが。原発事故が起きたら、電話が来て、そっちには行かないことにしたという。私たち夫婦二人だけになってしまった。本当にがっかりだ。困ってしまった。」
福島県内あちこちで聞く話をここ山舟生でも聞いて、改めて原発事故が多くの人の人生を、暮らしを奪ったことを思い知らされました。
私はあいさつで触れないわけにはいきません。日本が今大きな転換点に立たされていることを。人を殺し殺される戦争の悲劇を二度と繰り返さない。原発の悲劇を二度と繰り返さない。そのためにも私たちには歴史の教訓を生かし、これからを生きる若い人たちに安心して暮らせる平和な社会を手渡す責任があると思います。ご一緒に力を合わせましょう。