11月26日(水)「霊山町9条の会」主催で講演会が行われ、元三春町町長の伊藤寛さんが講演しました。伊藤さんは日本がどのような歩みをしてきたのか83歳の人生を通して見、体験してきたことを具体的に語りながら、平和のために何が大切か胸にしみるお話でした。24年間務めた三春町町長を辞して、病気で倒れた奥さんの介護をされ、今日も、何が食べたいかと食べたいものを準備して、出かけてきたということですが、とてもわかりやすく、伊藤さんの人柄が伝わってきました。10人兄弟の8番目に生まれた伊藤さんがすごした少年期は遊びといえば、無邪気な戦争ごっこ。チャンコロやチョーセンジンと隣国を侮蔑する考え、近代化を一歩先んじた者の浅はかな驕りの時代。農家の次三男は、満蒙義勇軍に応募の時代。戦後、なぜ戦争が起きたのかの歴史検証と戦争責任は不問のまま。
「平和は、世界を一つにすることではなく、多様性を尊重することで得られる。」-恩師の言葉。
農協職員時代や朝鮮からの農業研修生を受け入れた時の話など24年間の町長時代のお話も大変興味がある話でした。1956年、アイゼンハワー大統領が草の根の市民外交によって諸国民の相互理解が深まることこそが平和の砦を築くことでありとして、姉妹都市交流を提唱したことも初めて知りました。