南相馬市原町区から滋賀県大津市へ自主避難している青田さんから冊子が届きました。青田さんの布絵や詩、短歌を大津市の友人の皆さんがまとめてくれたのだそうです。原発事故によってふるさとを奪われ、家族をバラバラにされ、帰れない悲しみや怒り、責任を取らない国と東京電力への悔しさなど一気に噴き出した思いが迫ってきます。壊された故郷を思い出しながら作ったという布絵から青田さんの揺れ動く心を思います。青田さんとは私が夫の転勤で原町市に住んでいた時、子どもの保育園の入所式で出会いました。新日本婦人の会にお誘いして一緒に活動してきました。物静かな青田さんの怒りの強さが伝わるいくつかの詩から一部を紹介します。
放射能で一人も死んでないだと・・・
この うそつきやろう 人殺し
原発は 田んぼも畑も海も
人の住む所も
ぜーんぶ(全部)かっぱらったんだ。
この 盗っ人 ドロボー
原発をとめれば電気料金を二倍にするだと・・・。
この欲たかりの欲深ども
ヒットラーは毒ガスで人を殺した
おめぇらのやっていることは
ヒットラーとなんもかわんねぇ。
ヒットラーは自殺した
おめぇらは誰ひとり
責任とって 詫びて死んだ者はない
んだげんちょもな、おめえらのような
人間につける薬がひとつだけあんだ。
福島には人が住まんにゃくなった家が
なんぼでもたんとある
そこをタダで貸してやっからよ
オッカアと子と孫つれて
住んでみだらよがっぺ