3月18日(土)福島市亜久里珈琲店で開かれていた菊池和子写真展「フクシマ漂流はつづく」を見ることができました。東京でギャラリー結いを開いている私の幼馴染の友人から開催のちらしが届いていました。2002年12月から6年間ポルトガル・リスボン市で暮らしていた菊池和子さんが原発事故以後、フクシマを訪問して、写真を撮り続けてきました。
菊池和子さんの詩 あの日から
あの日から
フクシマは日本と世界の道しるべとなった
ヒロシマに降った死の灰の168倍もの放射能が降り注いだのはフクシマだけではない
栃木・群馬・茨城・埼玉・千葉・東京から静岡辺りまで
そして、莫大な量が太平洋に落ちた
この6年間で空間線量は下がってきたが
土に付着して雨や風に流され
今後何十年も、あるものは気の遠くなるような未来まで存在し続ける
汚染された大地の表皮は黒いフレコンバックに詰められ
ゾンビのように増殖し続ける
人々は土地も家も家族も仕事も学校も
何もかも奪われた
中には命さえも
家畜もペットも森や林の生き物たちにも
過酷な運命をもたらした
フクシマとフクシマの人々の声を
私は聞かねばならない
写真に閉じ込められた「無念」の叫びを
穏やかな目の奥の悲しみを各災害の道しるべの言の葉を