3月6日(木)富成地区324世帯、1,171人がADRへの集団申し立てを行いました。
昨年3月に相談をいただき、安田法律事務所、あぶくま法律事務所の弁護団の皆さんと住民の皆さんと約1年かけて準備をしてきました。先行して申し立てを行った、特定避難勧奨地点(8地点、10世帯が2011年11月に特定非難勧奨地点に指定され、2012年12月に指定を解除。2013年3月に賠償が打ち切り)となった10区、11区を除いた富成地区約9割の世帯が参加する申し立てとなりました。
原発事故後富成地域は放射能の高線量汚染地域として霊山の小国小学校と同時に富成小学校の除染が行われるなどマスコミでも取り上げられてきた地区です。家族がバラバラに自主避難の道を選択した方や孫が来なくなってしまった方、キノコや山菜など豊かな自然の恵みを採って売ることも、食べることもできなくなってしまいました。コメや野菜の生産自粛、生業も事故前には戻っていません。クロマドボタルの生息地も放射能汚染物の仮置き場になってしまいました。これからの人生そのものを奪われてしまいました。申し立ての記者会見で申立人代表の高橋さんは「昔の富成を返してほしい。地域を守りたい」と訴えました。
泣き寝入りはしません。月舘町の布川地区に続いて、富成地区もみんなで力を合わせて大きな第一歩を踏み出しました。今、ADRへの申し立てが広がっています。県内では避難指示区域内、外、5市4町村(福島市、郡山市、いわき市、南相馬市、伊達市、川俣町、浪江町、葛尾村、飯館村)30,068人<2015年2月現在>が申し立てをしています。
戦いはこれからです。闘ってこそ道は開ける。頑張りましょう!