あべ裕美子のかけ歩き

日本共産党・あべ裕美子福島県議の活動報告です

TPP一貫して反対をしてきたとの福島県農業会議太田豊秋会長の発言

 11月8日(火)パルセ飯坂を会場に平成28年度福島県下農業委員会大会が開かれました。例年のように日本共産党福島県議団は入口付近で5人そろって大型宣伝カーの上から「農業ばかりではなく、医療も地域経済も壊すTPP,最後まで反対の世論を広げようがんばろう」と呼びかけました。国会の大ずめの状況や中央公聴会を開く、テーマ別の集中審議を開くとの約束さえも実行せずに強行採決を行う暴挙や、山本農水大臣の暴言やTPPの狙いなどそれぞれ5人の県議の切り口で訴えました。

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「生業を返せ、地域を返せ!」生業裁判は3月にいよいよ決心を迎えます。原発事故の悲劇を二度と繰り返させないために、世論を広げ、みんなの頑張りで勝利させましょう。

 11月6日(日)二本松市岳下住民センターで「生業を返せ、地域を返せ」福島原発訴訟の総会が開かれました。この訴訟の到達点と結審・判決の意義について、弁護団幹事長 南雲芳夫弁護士が話しました。裁判をコメ作りに例えれば、種をまき、田植えをし、夏草を取り、実りが始まって、色づいてきて、まさに実りの秋を迎える直前といえる状況にきている。最後の頑張りが求められている。

 事故を起こした場合、事故を起こした自分の落ち度を真剣に反省すること。それがすべての出発点です。その上で「できる限りの賠償をする」「二度と事故を起こさないことを誓う」でしょう。

 きちんと謝らない人は、責任を認めない人は償いません。国は原発事故の法的責任はないと言っています。「加害者の責任」はあいまいなまま、国も東電も、だれも原発事故の責任を取っていません。この裁判は国と東電の加害責任を追及しています。それが明らかになることで除染や賠償など真剣に向き合うことになる。

 これまで裁判開始当初から素晴らしい弁論を展開し、専門家商人から決定的な裏付けをいくつも導き出し、現地検証も全国に先駆けて実現させ、裁判所と被告に被害の実態を突き付けてきました。

 法廷では間違いなく有利な戦いを進めてきたこの訴訟を勝利に導くには世論を大きく広げる最後の奮闘が求められています。約4千名の原告と署名をさらに広げ、大儀ある勝利へ頑張りぬきましょう!

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原発事故当時、官邸と東電とのリアルなやり取りなど臨場感あふれる映画ー「太陽の蓋」

 新聞記者を軸に原発事故当時官邸ではどんな動きであったのか、当時、民主党政権の下で菅総理が現場の状況がリアルにつかめず、どう対応したのかなど、当時の閣僚も実名で登場します。東京電力の対応、住民の避難など、改めて振り返ってみる内容でした。東京電力がかってない大事故に対しても、どんなにいい加減なのかも伝わってきます。実際はどうだったのか、真実はいかに?

いまこそ、無罪判決を勝ち取った松川闘争に学ぼう--松川資料ユネスコ世界記憶遺産登録をめざす学習会

 10月29日(土)松川を語り継ぐ学習会が開かれ、第1回松川賞を受賞した詩人・作家の前田新さんと「労働運動と松川事件」の切り口から安田純治さんが話をしました。

 前田新さんが会津高田町の町会議員をされていた時に私は、選挙の応援に行き、大柄な体格で張りのある声で堂々の演説をされるのを何度か聞きましたが、詩人・作家でもあり、病気で左手足が不自由になり、体調を崩してからはペンを持って活動され、詩集や小説を出版していることに尊敬の念を持っていました。詩集「貧農記ーわが鎮魂」で福島県文学賞詩の部正賞を受賞し、小説「彼獅子舞の村」では第51回農民文学賞を受賞しています。

 

 前田さんはローゼンバーグ事件を例にしながら、松川事件の死刑判決が出された日に鈴木信さんが書いた「妻よ」の詩を紹介しました。松川闘争ではたくさんの詩が書かれ、詩運動があり、それは頭で書いたのではなく、心の中から、活動している中で書かれた詩であると語りました。

 東北本線で列車転覆事件が起こり、それを仕組んだのが鈴木信さんら組合の活動家、日本共産党員たちだという謀略事件は、その当時、まわりはどこを向いてもやらないはずはない、やっただろうという風潮の中で、無実を主張すること自体がどんなに大変な戦いであったかと想像もつきません。私は35歳の時から日本共産党福島県委員会に勤務し、死刑判決を受けた鈴木信さんや阿部市治さんと一緒に仕事をさせていただきました。ところどころ話を聞く機会もありました。

 県常任委員であった古関政行さんが語った話「福島駅前で松川無罪の署名に立ち、1日立ち続けて、署名をしてくれた人がいた。住所は東京の人だったが、たった一人でも、わかってくれる人がいるという喜びでいっぱいだった」との話を思い出します。

 前田さんは共産党が強かった湯川村に集まって、中央より5年早く会津民主主義文学会を作ったことや草野新平さんが松川事件死刑判決を行った裁判長の薄ら笑いについて書いていることなどを紹介しました。

 国家権力がここまで仕組んだものを無罪にできるとは思えなかったと安田純治さんは語りましたが、絶対権力者の謀略犯罪に、被告は獄中から不屈に闘い、家族や知識人や日本の良識を結集して全員無罪を勝ち取った松川事件

 今、戦争法や共謀罪を推し進める安倍内閣。前田さんは「今、松川事件が起きた状況と似ているのではないか。真実を見ていくことが仕事の詩人の目で見、命ある限り松川に学んだ教訓を生かして行きたい」と話を結びました。

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