8月21日から23日までの県議会農林水産常任委員会県外視察は再生可能エネルギーを中心に視察を行いました。北海道十勝圏振興機構、十勝産業振興センター、北海道バイオエタノール株式会社 清水工業、オエノンホールデイング株式会社 苫小牧工業を視察し、バイオエタノールの現状を見ることができました。農業基盤の強化、地域経済の活性化、地球温暖化防止がうたわれていますが、現実に原料調達についても、できたエタノールを販売するのも厳しい面があります。ブラジルとの競争でコスト面を考えると太刀打ちできない現状も率直に説明を受けました。
河東郡鹿追町は大変参考になりました。約5700人の町、約70%が酪農のまち、野菜、その他に観光、農業中心のまちです。後継者を育成する産業研修生の取り組みはすでに14期生の修了生が137人、その内、町外からの参加者29人のうち14人が結婚して町内に住み、そのうち13人が農家に嫁いでいるとのことです。研修生は3ヶ月以内が月8万円、3ヶ月以上10ヶ月まで月10万円の手当が受け入れ農家から支払われます。研修生が住む住宅は街が建設建てています。酪農の糞尿を活用してバイオマスプラントを作り、農家の肥料に活用したり、つくられたガスで自動車を走らせる試みが行われていました。町長は企業誘致は町内の産業をダメにしてしまうのでやらない。地域の産業振興を課題に頑張っていくと言い切っています。