あべ裕美子のかけ歩き

日本共産党・あべ裕美子福島県議の活動報告です

福島県産くだものの復興へー県議会農林水産常任委員会現地視察

 6月28日(金)、福島県議会農林水産常任委員会の現地視察が行われました。風評被害に立ち向かう農家の皆さんの現状を見せていただきました。福島県果樹経営者研究会員の伊達市保原町斉藤果樹園にお邪魔して、有望品種の「はつひめ」「はなよめ」「ゆめあかり」などを見せていただきました。ふるさとに帰郷して、4月から農業見習いをしている息子さんも挨拶をされて、頼もしい限りでした。

次に、福島市飯坂の菱沼農園を視察しました。補助事業を活用して、遊休農地に桃の木を植栽した畑を見、自宅へ移動して、サクランボの雨よけ栽培を見せていただきました。調度、収穫の盛りで、女性の方達10人ぐらいが箱詰め作業をしていました。サクランボを糖度ごとに分ける機械は120万円とのことですが、大きさと糖度と瞬時に測り、区分けする2台の機械がフル稼働していました。とても甘くて大粒の糖度7のサクランボをごちそうになりました。

 その後会場を市内に移して、役員の皆さんの意見を聞き、懇談を行いました。農家の皆さんの意見は攻めの農業をするには品種が大切。福島県は他県と比べても、ここにもっと力を入れてほしい。主力品種を補完する品種を他県にゆだねてよいのか。ここにもっと力を入れてほしい。もっともなことだと思います。果樹育種予算を見ると24年度当初予算比較で福島県は350万円。長野県560万円。山形県は2200万円です。果樹王国を誇る福島県、未来につながる予算措置が望まれます。

 果樹は袋掛や収穫と細かい手仕事がたくさんあります。雇用については除染に手をとられて、確保に苦慮している現在、雇用支援事業を使い勝手を良くしてほしい。との意見も出されました。

 タイへの輸出については「これが風評被害の引き金にならないかと取り組んだ」「ふくしまの人たちの力になりたいと大変好評だったが、山形、青森県との競争であり、福島県が一番高い価格の桃になってしまった。この取り組みにも援助があればとの要望がありました。

 福島県の農業再生へ有意義な意見交換でした。現場の声をもっと、もっと聴かなければと思いました。