3月16日(日)保原中央公民館で開催された”春をよぶ講演会”(主催ー憲法9条を守るだて女性の会)は110名参加で盛会のうちに幕を引きました。オープニングの橘梁盟さんの尺八演奏はとても素敵な演奏で心を柔らかくしてくれます。ギター、三味線、沖縄の三線と三つの楽器を次々と弾きこなして伴奏してくれた紺野さんと息もぴったりで会場からのアンコールにも答えてもらいました。
泣いている赤ちゃんを放ってはおけないとNPO法人「病気と子ども支援ネット遊びのボランテア」を立ち上げ、多くのボランテアを養成しながら、病気の子どもとその家族を支える活動をしている理事長の坂上和子さんが「にもかかわらず、生きるということ」と題して講演を行いました。
短い命の宣告を受けた難病の子どもたちなど病院に出向き、ともに遊び、子どもの涙を笑顔に変えたいと活動している坂上和子さん。あの3.11以後、あんぽ柿の縁でふくしまとの交流が始まりました。2月には佐々木智子さんの紹介で浪江町から避難している福島市荒井の仮設に出向き、懇談をしました。当日、仮設の方も佐々木さんと一緒に参加してくれました。
坂上さんは8歳の時に母親と死別、親戚の家を転々としながら、10歳から19歳までを児童養護施設で過ごしました。その時のいじめをどう乗り越えたかなど逆境の中で、自らが自立を目指して生き抜いてきた、その生き方から色々と教えられる話でした。「フランクルの「「夜と霧」」にしがみついて生きてきた」「向き合ってくれる人がいれば、前向きに生きていける。仲間がいれば、世の中、暮らしやすくなる。」「子どもの涙を笑顔に変えたい」坂上さんが語った言葉が胸に残ります。
原発事故という未曾有の困難に直面したこの福島から「原発ノー。再稼働を許さない」の声を大きく上げていきましょう!「憲法を守り、戦争への道を繰り返させないために手をつなぎましょう!みんなで誓った講演会でした。