3月22日(土)富山県高岡市、ふれあい福祉センターで開かれた「原発ゼロを目指す市民の会・高岡」主催の講演会で”ふくしまからのレポート”を報告しました。新幹線を乗り継いで約5時間でしたが、福島の話を聞いてもらえる機会と喜んで出かけました。
大震災、原発事故から丸3年、新たにどんな問題をかかえているのか、福島の現状を語りました。深刻な汚染水の現状や国の「エネルギー基本計画」に原発を据える方針や「復興指針」「賠償指針」が発表され、線引き、分断に苦しめられる県民の状況を報告しましたた。「オール福島」のとりくみについて、県内の原発10基の廃炉、「原発に依存しない社会を目指す」ことを福島県総合計画に明記したこと。昨年9月県議会では「特定秘密保護法反対」の意見書を全会派一致で採択し、福島駅前に共産党、民主党、社民党の三会派の宣伝カーを並べて、街頭宣伝を行ったことなど県政始まって以来の出来事となったこと、また、新しい県議会議長が原発立地道県議会議長協議会から3月末で脱退することを表明したことなどを語りました。「原発はいったん事故を起こせばとんでもない被害になることを体験した私たち福島県。廃炉まで、復興まで何十年かかるかわかりません。原発は事故にならなくても使用済み燃料の処理が出来ません。これを再稼働し、海外に輸出するなど無責任極まりないことです。これからを生きる若い人たち、子どもたちのためにも原発ゼロを発信し続けましょうと結びました。会場からは「原発事故後の出生数は?」「がれきの処理はどこまで進んだか?」「新しい新天地に町をつくることはどうか?」などの質問が出されました。「大変な中で頑張っている姿に大変感動した」との感想もいただきました。主催者が予定より多く参加してくれて、レジメが足りなくなったと喜んでいただいたのが何よりでした。