あべ裕美子のかけ歩き

日本共産党・あべ裕美子福島県議の活動報告です

福島原発事故、爆発の瞬間をとらえた映像秘話

 福島の復興と被災者の再建に向けてのワークショップの発言で福島原発事故の爆発の瞬間をとらえた映像の背景が語られました。福島中央テレビFCTはメデェアで唯一、東京電力福島第一原発1号機の水素爆発の瞬間を撮影しました。担当者が語りました。2011年3月12日15時36分福島第一原発1号機の水素爆発、その4分後から県内に向けての報道で水素爆発の映像が流されました。なぜ、この映像をとらえることができたのか、チェルノブイリ事故後、1999年に東海村でのジエーシーオー事故が起きました。その時、こんな情けないレベルで事故が起きるのだということを知り、その後、福島原発に向けて、三台のカメラを設置したそうです。

原発から約2キロメートルの所に2台、もう1台は17キロメートル離れた高台に設置し、

原発が爆発した時は2キロメートルの所に備えたカメラは電源もたたれ、機能しなかったが、17キロメートルに設置したカメラが爆発の瞬間をしっかりとらえていました。

アナウンサーは「爆発といっていいですか」と聞いてきたが、最初は何が起きているのかわからず国へ東京電力へ問い合わせたが確認できずに、核爆発と誤解されても困る。アナウンサーは「大きな煙が出ました。」と8分間くりかえしたそうです。迅速さが問われるメデェアとしてこれほど情けないことはなかった。爆発というべきだったのではないか。避難というべきだったのではないかと今でも考える。次に3号機が爆発。その後、2号機4号機があやしくなった。しかし、その時は原発との間に霧がかかり、真っ白になって、原発の状況は映らなくなってしまった。メールや電話でなぜ放送を隠しているのかとの非難がメールや電話でたくさんあったそうです。初めて聞く話でした。今後に検証されるべき内容だと思いました。それにしても、爆発の瞬間を映像で捕えることができた、その陰にメデェアのプロとしての着眼点のすごさを感じました。