6月8日(木)日本共産党県議団が東京電力福島第1原発、第2原発の視察を行いました。県内衆議院選挙区5人の候補者と地方議員、反核医師会2名も参加しました。
原発事故から6年3か月が経過した第1原発の状況は新事務館が建設され、がれきなども片付けが進み、事故直後からみれば、敷地内の整備は進んできたように見られますが、1千トンの汚染水が入っているタンクがさらに増え、約900個林立している姿など、目の前に広がる光景は、原発がいったん事故を起こせばとんでもない被害になってしまうことをまざまざと見せつけられました。人間が制御できないことはやるべきではないことを実感させられます。津波は南からくるものと想定して、14.2Mの仮堤防で大丈夫との東電の説明です。
第2原発は建物内に入る時の検査チエックは大変厳しいものでした。石井武生所長らの案内で原子炉建屋に入り、使用済み核燃料プール、原子炉格納容器の中の制御棒などを確認しました。あわやというところを電源が確保され、爆発を免れた第2原発の管理にどのぐらいの費用が掛かるのかは答弁がありませんでした。第2原発廃炉を求める意見書は昨年の12月県議会で全会派一致で4度目の採択がされました。しかし、国はいまだに明言していません。1基動かせば、年間約1千億の利益が出るといわれる儲け優先の考え方こそ改めなければなりません。