あべ裕美子のかけ歩き

日本共産党・あべ裕美子福島県議の活動報告です

避難の実態をより具体的に把握することの大事さを改めて痛感―第104回復興支援フォーラム

 1月12日(木)第14回福島復興フォーラムは「広域避難の現状と課題について」福島連携復興センターの広域避難者支援チーム、佐藤宏美さんが話をしました。

 福島は原発事故後丸6年になろうとしています。いまだに県外避難約4万人を含む約8万人が避難生活を強いられています。避難者の登録をしない限り、どこに避難しているのかもわからない現状ですから、避難の実数は正確には把握できていない現状です。自主避難の場合は母子避難も多く、経済的に困難を抱えている人たちも少なくありません。山形県に調査に行った時も、3月末で住宅支援が打ち切られれば路頭に迷う人が出るだろうという話が出されました。山形県は無料の50戸の公営住宅を準備することを明らかにしていますが、佐藤さんは自治体による支援の格差は大きいと指摘をされました。

 避難をした子どものいじめ問題も明らかになっていますが、9日(月)にNHKで放映された原発事故から4年目、5年目の避難者の自殺者が増えている特集は深刻な内容でした。宮城県岩手県との大きな違いです。特に、川内村で避難解除されてから、いち早く故郷へ戻り、コメ作りを再開して復興へ頑張ると張り切っていた30代の若いご夫婦が、二人で自ら命を絶ってしまったことには強い衝撃を受けました。復興へ、希望を持って励むことができるよう、復興への支援の在り方が問われていると思いました。