あべ裕美子のかけ歩き

日本共産党・あべ裕美子福島県議の活動報告です

生業を返せ、地域を返せ!第4回期日、福島原発事故訴訟

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 1月14日、福島原発事故訴訟の第4回期日が実施され、3人の原告意見陳述が行われました。法廷に入ることができない人たちが福島市音楽堂で行われた模擬法廷に参加しました。今回初めて、模擬法廷の原告意見陳述を聞きました。

 

原告:大内秀夫さん 福島第二原発の設置許可取り消しを求めた裁判を闘った404名の原告のひとり。40年前から指摘してきたことが現実のものになってしまった。1960年代、専門家を呼んで学習会を重ね、署名運動やデモなどを行ってきた。国も東電も私たちの声に耳を傾けなかった。今回の原発事故を防ぐことができなかったことは無念極まりない。退職後、相馬市に暮し、三人の子どもたちや孫が相馬に遊びにやってくるのを楽しみに暮らしていた。故郷の農産物を送っていたのもできなくなってしまった。将来、長男夫婦と相馬で暮らそうと思っていたが、それもできなくなってしまった。国や東電には、真摯に反省し、責任を取ってもらいたい。

 

原告:阿部哲也さん 祖父の代から続く果樹栽培専業農家。母と妻、三人の娘と暮らしている。放射線量が高かったことは後から知った。農地を汚染されたことによる精神的苦痛、健康不安、地域のつながりを断たれた喪失感など、多大な損害を被っています。こうした損gファイを国が定めた基準で簡単に決められるのは、あまりに「りふじん」です。農家はものをつくる喜び、収穫できるよろ子b居、お客様に求められる喜びから成り立っています。すべての恵みを提供してくれる大地への感謝からきているのです。その母なる大地を汚された怒りを、どこにぶつければよいのでしょうか。

 

原告:福田祐司さん 我が家は福島第一原発から約4.8㎞です。家も地域も汚染され住める状況ではありません。近所の人たちもバラバラになってしまいました。いったい、いつになったら帰れるのでしょうか。羅針盤を失い、舵のない漂流船のように、たださみょうだけの原発難民になってしまいました。

 

 ①裁判所が、東電の過失の有無について、審理対象にすると判断するか、②裁判所が東電が事故前に行っていた津波などの試算を提出するよう再度求めるかがポイントです。

 

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