あべ裕美子のかけ歩き

日本共産党・あべ裕美子福島県議の活動報告です

警戒区域見直しになった南相馬市小高区を県議団で視察

 かって何度か訪れたことがある小高町の商店街のメーン通りは人っ子一人なく静まりかえり、大きな鬼瓦を載せた蔵が屋根ごと斜めに崩れ落ちていたり、一階部分はすっかり押しつぶされていたり、あの3.11の地震の被害のすさまじさに声を飲み込みながら見て歩きました。憲法9条を書き込んだ新憲法の草案を作った一人である鈴木安蔵さんの実家「林薬局」の看板を確認して、近辺の被害状況を見ながら、地震被害も大きかったことを知りました。渡辺寛一市議の案内で津波被害の大きかった浜を視察しました。電柱は斜めに倒れ、 海岸の堤防は壊れ、がれきがところどころに山となり、壊れた車が転がっているました。田んぼは一面が海水に浸り、ポンプでかき出していますがとても間に合わない状況です。まるで一年前から時が止っているような光景でした。小高い所に逃げた人、町のほうに逃げた人との明暗が分かれたこと、たくさんの方たちが津波の犠牲になり、さらに原発事故で遺体操作もできないままに避難しなければならなかったこと、耕作もできないままに水浸しになっている農地の復興をどう進めればいいのか。すっかり家ごと流されてしまったところでこれからの暮らしをどう築いていけばいいのか、先が見えません。家はあまり被害がなかったという渡辺寛一さんの家にも寄りました。「ほほえみ味噌」「ほほえみの宿」の看板もそのままかかっていました。その後、桜井市長と懇談。午後は仮設住宅集会所で小高から避難をされている皆さんと懇談をし、いろいろな思いや要望を聞かせてもらいました。これから先のことを考えると夜も眠れない、先は真っ暗といわれる声を聴きました。「負けないで、皆で手を取り合って、支えあって生きていきましょう」私も皆さんの声をしっかり県政に届けます。こんなとんでもない被害を起こした危険な原発をやめさせるためにがんばろうの決意をあらたにしました。これからの若い人たち、子どもたちに安心できる社会を手渡すことができるように。

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