3月5日(土)二本松市男女共生センターで開かれた全国革新懇・福島県革新懇が主催したシンポジウム「原発ゼロをめざして今、福島から―あの日から5年」は県外からの参加者も含めて750人の参加となりました。こむことが予想されたので開会前1時間には会場についたのですが、予想通り会場には席が取れずに4階の第二会場となりました。
◆「原発事後5年になる福島県民の現状と問題点について」原発問題住民運動筆頭代表委員の伊藤達也さんが発言し、原発再稼働の動きなど新たな安全神話が始まっていることを告発しました。◆社会福祉法人・希望の杜福祉会結いの里(楢葉町)施設長の早川千恵子さんが4年6か月いわき市に避難した自らの体験を、その時々の思いを絵手紙を紹介しながら語りました。施設のメンバーさんたちと一緒にいわき市に避難した千恵子さん。薬が手に入らずに亡くなった方や一時帰宅で家に戻り、もう帰れないことを悲観して自ら命を絶った方や転々とした避難生活の中で「家に帰りたい」との言葉を残して亡くなった義母のことなど原発事故で奪われたものがどんなに大きく、かけがいのないものか、千恵子さんの話しに涙が止まりませんでした。◆福島原発建設当時から反対運動に頑張ってきた立命館名誉教授の安斎育郎さんは毎月福島県の現場で放射能測定を行いながら、具体的な相談にも応じている実践的な話から原発ゼロを訴えました。◆日本共産党の志位委員長は「福島県民切り捨て政治」と「原発固執政治」は一体であることを解明し、「原発ゼロ」の日本をつくる展望を語りました。
①「生業を返せ、地域を返せ!」福島原発訴訟原告団事務局長の服部浩幸さん②福島県内の全原発の廃炉を求める会弁護士の広田次男さん③福島県農民運動連合会会長の根本敬さんが福島現地からの報告を行いました。
あの日から5年の節目に行われた、感動と確信、展望が見えるものとなりました。