小学校4年生の栗原心愛ちゃんが親の虐待によって死亡した事件は社会に大きな衝撃を与えました。この世に生を得た大事な命、すべての子どもたちがすくすくと育ってほしいと誰もが願うことだと思います。どうしてこんなことになってしまったのか、しっかりと検証して、二度と繰り返さないようにしてほしいと思います。しかし、現実は深刻です。福島県は児童虐待の伸び率が全国2位となっています。福島県内4か所の児童相談所に寄せられる児童虐待相談が増加しています。東日本大震災・原発事故前に減少傾向だった相談件数が、事故の年から増加になっているのが特徴です。全国では2010年と2017年の比較では約2.4倍ですが福島県は5.3倍にも増えています。
震災・原発事故が県民の暮らしに困難をもたらし、子どもたちの成長を健やかにはぐくむ家庭環境に負の影響を及ぼしていることが伺えます。児童虐待相談の背景を分析し、相談体制の抜本的強化・拡充をはじめとしたあらゆる対策が急がれます。
おギャーと赤ちゃんが元気に生まれてくように出産前からのケアや生まれてから地域社会が暖かく育ちを見守ることができる行政の支援ができる社会にしたいものです。